今、迷っているなら、すぐに救急車呼んでください。目の前で、苦しんでいる、意識が薄くなっているならなおさらです。病院に電話するより、ただちに消防署119番に電話してください。相手は消防署、「火事ですか?救急ですか?」と聞いてきます。「救急です」と答えましょう。住所をまず聞かれますので正しく伝えましょう。慌てていてもこの時だけは落ち着いて伝えましょう。
救急車を呼ぼうか呼ばないか、迷っているときは、事態は悪化していることが多いのです。心筋梗塞の前兆が始まっていることや、脳血栓で血流が悪くなり始めていることなど、「あのとき救急車を呼んでおけば・・」と、後悔したひとがこれまでにどれだけいたことか、決して少なくないと思います。
重い障害が残ってしまったとか、最悪亡くなってしまたとか、迷う必要はなかったっと後悔しても遅いのです。救急車は転ばぬ先の杖です。
自分の車で連れていく、タクシーで連れていく、という選択肢も脳裏に浮かぶでしょう。それはやめましょう。病院に着くまで、思いのほか長時間かかり、憂いは取り除けません。自分の車で連れていく途中事故を起こすかもしれません。最優先は、苦しんでいる本人と、見守っているあなたの苦しみを取り除くこと、それが最優先です。
消防署119番に電話することは、苦しんでいる本人にとって、そして苦しんでいる人を見守っているあなたの苦しみを取り除く、最善の選択です。
わたしはかつて老人ホームの施設長を経験しました。救急車要請なんて日常茶飯事でした。1日に2回呼んだこともあります。隊員たちに何度も呼ぶな!!と怒られたことはありません。それどころか救急隊員は良き相談者であり救世主であるのです。
今、深夜だとしても大丈夫です、安心して119番へ助けを求めましょう。
救急車はすぐ来ます、でも慌てないでください
すみやかに準備するもの
★ 健康保険証
本人の情報がわかるものが必要です。わからないことは隊員に遠慮なく尋ねましょう。
忘れないでほしいこと
家族のあなたは今慌てています。これから一緒に病院へ行きます。冷静でいるつもりでも頭が真っ白ということも多々あります。近くの家族や親せき、友人に助けを求めましょう。
救急隊から、「受け入れしてくれる病院が見つかりました。」と告げられました。そろそろ出発です。
財布は持ちましたか?
玄関のカギは閉めましたか?
コメント